《2019年度事業報告》

(2020.5.20通常総会)

[総括]
 2百年ぶりという天皇譲位により平成から令和の時代が始まった。新しい世に希望を膨らませたが、異常気象が続き秋には台風19号で千曲川が氾濫、長野県下に大被害をもたらした。上田地域でも別所線の赤い鉄橋が落下したのをはじめ農作物の被害などが多大に上った。当会は直ちに義援金を募る活動に取り組み、192万円を集めて上田市に寄付することができた。
 年間の活動としては10月の秋の集いに約160人が参加したほか、上田サロンや会員交流のカラオケ、ゴルフなどを続けた。しかし年が明けて新型コロナウイルスの広がりにより理事会などが中止になるなど活動が停滞状況になっている。会員の微減も続いている。
【各項目】
1.会員の動向―正会員705名(うちふるさと会員32名、旧武石会関係45名)、準会員420名。正会員は前年比で25人の減少で、死亡、高齢化による退会申し出などが多くなっている。

2.諸会議―通常総会1回、秋の集い1回、理事会3回、実行委員会3回、正副会長会議9回。理事会は例年4回だが、新年度最後の第4回が新型コロナの流行で中止となった。このため第4回理事会で審議する事業報告案や決算報告など各議案を3月末の正副会長会議で審議し、新年度の会報で提案することとした。

3.会報の発行―例年の3回発行のほか、台風19号の被災に対応して「号外」を出し、会員に上田市への義援金募集とふるさと納税への支援をお願いした。

4.信州うえだ東京の集い―令和元年最初の秋の集いは10月4日(金)、浅草ビューホテルで開催、来賓を含め157人が参加した。生活プランナー、野上佳子さんの講演、元東京ロマンチカのボーカル岡たつやさんの歌唱、太神楽の鏡味仙成さんの曲芸と多彩。前年に続き台東区長服部征夫氏にも参加して頂いた。集いは2部制に戻して簡潔化した。

5.台風被災への義援金の取り組み―10月に東日本を縦断した台風19号は長野県をはじめ各地に大きな被害をもたらした。千曲川の氾濫により上田市でも別所線のシンボル「赤い鉄橋」が落下したほか一部で浸水や農地などの被害が大きかった。当会では直ちに上田市への義援金募集を会員に呼びかけ、この結果、224人の会員から1月上旬までに192万円が集まり、上田市へ届けることができ、感謝された。義援金のほかにふるさと納税でも上田市へ多額の寄付が届けられたと報告されている。

6.交流イベントなどへの取り組み
(1)上田真田まつり(4月29日)恒例の櫻川流江戸芸かっぽれ連は櫻川梅笑師匠はじめ首都圏から20人が参加、上田の笑楽会の面々と街頭で踊りを披露した。上田市の式典には山嵜会長、山浦、成田副会長の3人が参加し九度山町長らと交流した。
(2)上田法人会青年部総会への講師あっせん(5月17日)上田高校0Bで元住友商事副社長の石井光春氏に依頼。「東アジアにおける日本の将来戦略−米中貿易戦争から見えてくるもの」の演題で講演、好評を博した。
(3)映画「兄消える」への支援。当会会員の女優土屋貴子さんがヒロインを演じ、上田市が主舞台の映画を支援、チケット55枚を会員にあっせんするなどPRに努めた。映画は5月に東京でも公開、大変好評で会員からも喜ばれた。
(4)夏のジャガイモ掘りと千曲川大花火鑑賞(8月5日)ジャガイモ掘りに13人、花火大会に16人が参加。本年は異常気象のためジャガイモの生育が悪く、あまり良好な成果が得られず、パプリカと併せての収穫となったが、参加者からはやや不満の声が届いたのは残念だった。帰途、青木村を訪問し、北村村長に五島慶太記念館のことなどを話して頂き懇親できた。
千曲川大花火はラグビーイタリアチームと上田市の交流の成果も盛り込み、相変わらず素晴らしかったが、新たな参加者が少なく今後の対応が課題になった。
(5)傳益瑶さんの祭り絵展支援(8月8日〜17日)当会会員の中国人墨絵画家、傳益瑶さんの「日本の祭り絵展」が「日本祭礼文化の会」(村田寛理事長)主催で池袋・東京芸術劇場ギャラリーで開催された。当会会員が事前事後の準備、期間中の受付、警備などを担当し、全力で支援した。初日の開所式には小池都知事、阿部長野県知事も参列、2日目には土屋上田市長も鑑賞に訪れた。
(6)うえだみどり大根収穫祭(10月27日)上田市農政部、地産地消組合など主催の収穫祭に合わせ恒例のツアーを実施。9人が参加、信州うえだファームさんの好意でマイクロバスを用意して頂き、東塩田の収穫祭会場、大根収納の生島足島神社、うえだファームなど順調に回ることができた。うえだみどり大根の知名度が上がってきているのは喜ばしいが、会員への周知がまだ不足していることが課題となっている。みどり大根のあっせんは取り組みが遅れたことを反省している。

7.上田サロン―第4回上田サロンは11月12日(火)に東京港区の赤坂離宮見学、新橋「尾和」での懇親昼食会という形で実施した。計34人が参加する盛会で、離宮の素晴らしい内装や芸術品を嘆賞した後、記念写真を撮影。その後新橋へ集合して美味しい昼食を味わい、楽しく歓談した。

8.在京ふるさと会との交流―丸子会、真田町の会、青木会、東御市の会、小諸会と交流した。長野県人会のふるさとの集いにも10数人の会員が参加している。長和町の会が解散して1年になり、今後、上田会への参加も呼び掛けていきたい。

9.各部会の活動
(1)カラオケ部会―毎月1回、第3土曜日に赤羽のスナックを会場に10数人が参加して楽しんでいる。ただ、新型コロナウイルスの影響で3月の例会は中止された。
(2)ゴルフ部会―第16回コンペを10月18日に武蔵野ゴルフクラブで実施。真田町の会の会員が高齢化や体調不良などでほとんど参加できなくなり、参加者が13人と少なくなったのが残念。副会長の小山惠司さんが優勝した。
(3)芸能関係の応援―三遊亭鬼丸師匠の内幸町での独演会、立川談慶師匠の浅草演芸ホール(東洋館)での公演、中澤公子さんのオペラ、上沢美咲さんの前進座公演、山口のり子さんの歌謡ショー、上田観光大使野村美奈さんのショー、岩田美智子さんの歌の公演、中澤きみ子さんのコンサートなどを応援している。
(以上)