《平成28年度事業報告》

(2017.5.25通常総会)

[総括]
 上田市民をはじめ全国の期待を集めたNHK大河ドラマ『真田丸』の放映は多くの“真田ファン”に支えられ1年を通じて高視聴率で展開、幸村のふるさと上田への観光客も大幅に増え、上田の知名度を高め経済効果も極めて大きかった。当会は大河ドラマ館の宣伝をはじめとして上田市への協力を引き続き強め、真田まつりをはじめとしたイベントや観光振興への協力、地産農産物のあっせん活動、ふるさと納税の推進などの活動を行った。また上田が生んだ偉人、山極勝三郎博士の生涯を描いた映画「うさぎ追いし」の完成、上映活動に向けても多くの会員に呼びかけて協力した。
 会員交流と懇親の関係では、異業種交流部会の休止に代わり新たに「上田サロン」をスタートさせ、企業見学などを織り込んだ親睦交流を開始。上田法人会など上田市の団体との交流も引き続き活発に行った。高齢化や定年延長に伴う新規会員の伸び悩みは会の活動にとって懸念されるが、各方面に働きかけて活性化を図るとともに各ふるさと会、長野県人会との連携も深めてきた。

1.会員の動向―正会員789名(うちふるさと会員42名、賛助・維持会員14名)、準会員565名。亡くなった方や高齢による退会の申し出による微減が続き、前年度に比べ31名減となり800台を割り込んだ。会費未払いの準会員の整理を今期も100人近く進め、規模の適正化を図った。社会的に65歳までの定年延長などが響き、どこのボランティア組織も会員の減少が課題になっているが、当会もその例に漏れない状況である。
2.諸会議―総会1回、秋の集い1回、理事会4回、実行委員会2回、正副会長会議12回。正副会長会議により年間の活動を活発化させ、各団体や会員交流を展開させた。
3.会報発行―3回(59,60,61号)。広告減は依然悩ましいい状況にあるが、定期的に広告を維持してくれる協力企業には感謝している。会報の発送に当たり、上田市のふるさと納税チラシや「真田丸大河ドラマ館案内」を会員・準会員ら約1400人に配布。また、「真田神社」の社務所改築や「上田招魂社」の改築資金募集への寄付の呼びかけも行った。ふるさと納税や大河ドラマ館の宣伝にはメールによる会員など約500人への呼びかけも展開した。
4.信州うえだ東京の集い」―28年10月7日(金)、浅草ビューホテルで開催。招待者含め179人が参加。第1部では俳優の滝田栄さんが「私の半生−仏と生きる」の演題で大河ドラマ「家康」の主演を演じた時代の思いから仏教との縁、東日本大震災を受けて気仙沼市に地蔵堂を建立したことなどを話し感銘を与えてくれた。第2部では丸子町出身の歌手、長瀬ゆきさんが美空ひばりの歌で盛り上げ、途中では上田観光大使の野村美菜さんと母袋市長によるデュエットが飛び出した。最後は恒例の江戸芸かっぽれと県歌「信濃の国」でお開きとなり大いに盛り上がった。
5.「真田丸大河ドラマ館」への協力―大河ドラマ館を運営する近畿日本ツーリストと当会でチケット販売委託契約を結び、会員向けに年間を通じて350枚を販売。このほか理事会員らが自主的に販売や宣伝に取り組み、ふるさと上田への観光振興に協力した。
6.交流イベントへの取り組みなど

  1. 上田真田まつり(4月24日)など。梅后流江戸芸かっぽれ連は4月16、17日に生島足島神社の御柱祭に約100人が東京から参加、地元の笑楽会メンバー30人とあわせ真田神社で初めて踊りを奉納、塩田の御柱祭を盛り上げた。このため真田まつりでは約60人規模の参加となったが海野町を中心に踊りを披露した。上田城跡公園での式典には役員を中心に5人が参加、かっぽれ連とともに大河ドラマ「真田丸」の俳優陣のパレードに声援を送った。

  2. 信州上田千曲川大花火大会とジャガイモ掘りツアー(8月5日)今年はジャガイモ掘りと花火大会への参加を8月5日の1日で行うこととし、ジャガイモ掘りには地元組と合わせ16人が参加。上小森林組合のご協力を得て信州うえだファームの畑でジャガイモ掘りを実施。真田町の真田神社や真田歴史館などを訪ねた。同夜の千曲川花火会には会員14人と地元から6人が参加。商工会議所から5マス購入し千曲川畔での花火打ち上げを堪能した。これより先の7月26日には「上田わっしょい」に江戸芸かっぽれ連が参加、例年通りまつり審査員を出張させ協力した。また9月には「真田幸村日本一ねぶた祭り」にも会長はじめ役員が参加した。

  3. うえだみどり大根収穫祭(11月7日)15人が参加、上小森林組合の協力を頂き、生島足島神社で恒例のみどり大根を奉納、信州うえだファームでみどり大根を収穫、リンゴ狩りをした後、真田町の長谷寺を訪ね真田家の墓を参詣した。

  4. 「上田法人会」「赤松小三郎顕彰会」「米熊・慎蔵・竜馬の会」に協力し、上田の民間団体との交流を深めた。

  5. 「上田サロン」(29年1月26日)異業種交流部会に代わる新しい企画として発足。汐留にある国際的な通信社「共同通信社」の見学、上田出身者の経営するレストランでの昼食懇談会に22人が参加。楽しい会員交流を行い、好評を得ることができた。

  6. 当会会員の永井正夫氏がプロデュースした山極勝三郎博士の映画「うさぎ追いし」が完成し、東京では12月に上映された。会員に映画の鑑賞を呼びかけ、動員に協力した。映画は多くの会員にふるさとへの思いともに感銘を与えてくれた。

7.農産物の特産化促進と斡旋―地元上田の農産物の紹介、斡旋活動として信州上田ファームと協力、ネットによる「ふるさとフレッシュ便」販売は4年目で継続して促進した。その後、うえだみどり大根とリンゴジュースなどの販売にも協力した。また、首都圏各地での上田農産物の販売活動をPRした。
8.在京各ふるさと会との交流―丸子会、真田町の会、長和会、青木会、東御市の会、小諸会などと交流活動を活発化した。真田町の会とはゴルフを合同で実施している。長野県人会の会合などへの参加も恒例化した。
9.各部会の活動
@カラオケ部会 毎月1回、約20人が毎回赤羽の会場で楽しんでいる。
Aゴルフ 春秋2回のコンペを真田町の会と合同で約20人が参加。
Bコスモス会 JA信州うえだの要請にこたえ、銀座NAGANOで花のアレンジメント講習会に会員の参加を呼びかけ参加した。新設の「上田サロン」にも大勢が参加した。
C三遊亭鬼丸後援会 内幸町ホールで開かれる「鬼丸独演会」を後援。
Dカラオケ部会に参加している歌手岩田美智子さん、山口のり子さんの応援。上田観光大使・野村美菜さんの応援など。
E会員のオペラ歌手中澤公子さん、前進座「上沢美咲・小林祥子後援会」、バイオリニスト中澤きみ子さん、女優土屋貴子さんらの応援。

(以上)